竜頭と傷頭、恐怖との対峙

やっすい腕時計を買った。


簡単な説明書が添付してあって、リューズを回して時刻を合わせます、と書いてあった。


リューズって表記すると外来語っぽい。


じゃあ竜頭って表記したらどうかというと、なんだか幻想的。


ドラゴンヘッドっていったら望月峯太郎。


リュウズ。



この作品が20年も前のものだということに驚く。


どの巻も装丁が斬新でかっこいい。


今見ても抜群だ。


(エンボス加工だったよね?)




綿密に作り込まれた惨憺(さんたん)たる世界観が圧倒的。


荒廃した世界。


極限状態の中の絶望、狂気、恐怖、暴力、生命力。


今の時代の子が読んでも凄まじい衝撃があるのでは?


傷頭の登場あたりからこの作品(ディザスター系サバイバル漫画のスタイルをとった哲学系恐怖漫画)のメッセージが見えてくる。


恐怖のあまり精神に異常をきたしたノブオの変容は軽くトラウマもの。 


所有していた当時、2巻の表紙を正視しないよう取り扱いには細心の注意を払っていた(笑) 


アコのナルコプレシーも怖かった。


火炎旋風は恐ろしすぎて絶望した。


おばさんがどうなったか心配。


非常食。


人間やめますか。


恐怖を失くした者が求めるものは…… 


テルとアコの崇高なまでに強い絆___


【ドラゴンヘッド】全10巻

作者/望月峯太郎

掲載誌/講談社・週刊ヤングマガジン(1994年 - 1999年)



 やっすい腕時計。

買って3日目にはすでに時を刻むことをやめたこの時計。


電池交換で無事に息を吹き返したが


次にベルトと文字盤を繋いでいたネジ棒が外れた。


ネジ棒はアマゾンで購入して修理。


安いだけのことはある。いやはや。

「これは独り言だが」

きみは何も見なかったし、何も聞かなかった。いいな?

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