殺すなんて誰でもできんじゃぁん


【シマウマ】(およそ人に勧められる内容ではない)は、続きを楽しみにしている漫画のひとつ。


気負わずに(期待せずに、と言ったらミもフタもない)映画版を観たところ、悪くなかった。


アカというキャラクターと、それを演じる須賀健太の親和性が高かったことが良かった。



一歩間違うと噴飯ものの空回りで目も当てられないダダすべりに終わるであろう狂気キャラを演じるのは、さぞかしプレッシャーだろう。


しかしそれを自然にクリアしていた。


人格崩壊して闇堕ちした元いじめられっ子の過去を踏まえ、ただのコスプレにならずアカが持つ雰囲気や性格的な奥行きを感じさせてくれた。



どうにも基地外で変態で鬼畜ではあるけれど「それだけじゃない」のである。


憎めない部分や繊細な部分、つまり本来の性格。


さらにドラとの因縁、ドラに対する感情が絡んできて、アカは意外と複雑な人物である。



回想シーンの中学時代がすごくハマッていて説得力がある。



ただ納得がいかないのは、予告編のこれ。



快楽殺人者というまさかの大嘘。


回収屋は殺人は請けない。


原作はもちろん、映画にもアカが快楽殺人者である描写は一切ない。


「殺すなんて誰でもできる」から「それ以上の絶望を与えること♡」が自分の仕事なのだと彼は言っている。



思いのほかアカが良かったので須賀さんのことしか書かなかったけれど、ウシジマくんといい新宿スワンといい、好きな漫画の映画化というと高橋メアリージュンさんが出演されていることに気づいて好感度が上がった。笑

「これは独り言だが」

きみは何も見なかったし、何も聞かなかった。いいな?

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